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人事・労務管理のスペシャリスト『社会保険労務士』とは

2016/06/30

「人事・労務管理」のスペシャリストです
 終身雇用、年功序列制度といった日本的雇用制度の変容に伴い、企業をとりまく人事制度及び労務管理の手法も大きく変わってきています。
 社会保険労務士は、その専門知識を活かし、人事における「労働・社会保険関係手続の代行」や、労働条件の設定・改善といった「コンサルティング業務」を行うことができます。
いま話題の「年金」のスペシャリストでもあります
 少子高齢者の進展、年金制度改正等に伴い、今の年金制度はかなり複雑になっています。
 また、近年発生した年金問題により、年金に対する一般市民の関心も強くなっています。
 社会保険労務士は、その専門知識を活かし、年金相談業務を行うことができます。
業務をするためには、登録が必要です
 資格試験に合格したからといって、すぐに社会保険労務士になることはできません。
 社会保険労務士になるためには、全国社会保険労務士会連合会との登録を受ける必要があります。
 この登録には、労働・社会保険業務に関連する実務経験が2年以上なければ受けることができないとされていますが、もしその実務経験がなかったとしても、試験合格後行う実務講習(有料)を修了すれば、登録を受けることができるようになります。
(試験に合格できなくても)自分自身を守ることができます。
 社会保険労務士の学習科目は、自分自身を守ることにもつながります。
 年金知識はもちろんのこと、働いている会社等の就業環境を確認することができるようになりますし、
 会社等を退職した場合や、病気、育児または介護等で休業した場合の知識等も身に付けることができるようになります。
試験の概要
【受験資格】
 「短大・専門学校卒業以上」、「大学の一般教養科目の修了者」、「行政書士試験に合格している者」等といった一定の受験資格があります。
詳細は、試験実施機関である全国社会保険労務士会連合会 試験センターまでご確認ください。
※最終学歴が「高卒」で、他の受験資格のいずれにも該当しない場合は、受験をすることはできません。

【試験科目】
(1)労働基準法
(2)労働安全衛生法
(3)労働者災害補償保険法
(4)雇用保険法
(5)労働保険の保険料の徴収等に関する法律
(6)労務管理その他の労働に関する一般常識
(7)健康保険法
(8)国民年金法
(9)厚生年金保険法
(10)社会保険に関する一般常識
(1)〜(6)の科目を「労働科目」、(7)〜(10)の科目を「社会保険科目」と総称しています。

【試験内容】
 択一式と選択式の2種類があり、これを1日で行います。
(1)択一式試験(試験時間:210分間)
1問ごとに原則5つの文章(肢)があり、正しい内容又は誤っている内容から、「正しい又は誤っている」肢や組合せなどを正解肢として選択する形式です。計70問分出題されます。

(2)選択式試験(試験時間:80分間)
1問ごとの文章に、5つの空欄を設定し、その空欄に適切な語句を、原則20ある選択肢の語群の中から選択する形式です。計8問分出題されます。

【合格基準】
 試験年度によって異なりますが、目安の基準は次の通りです。
(1)択一式試験
 計70問に対して、科目毎に10問ずつ区切り、各科目で最低4点以上正解し、択一式全体で約7割(49問)以上正解すること。

(2)選択式試験
 計8問に対して、各問題5箇所の空欄のうち最低3箇所以上正解し、選択式全体で約7割(28箇所)以上正解するここと。
 つまり、最低条件の得点を確保することを前提に、選択式、択一式共7割以上正解することが、合格の目安となります。

【合格率】
 8%前後、年度によっては5%未満になるなど、国家試験の中でも難しい試験といえます。

【試験日時】
 毎年1回、8月下旬に実施されます。

【申込期間・申込者数】
 例年4月中旬の公告をもって申込が開始され、5月末日まで受け付けます。
 
【申込者数】
 50,000人前後の申込者数です。

【主な試験会場】
 北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、
 石川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、
 広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県

【受験手数料】
 9,000円

【試験実施機関】
 全国社会保険労務士会連合会 試験センター