生活にも仕事にも役立つ「色の知識と感性」
[2008/02/27]
みなさんは、自分に似合う色をご存じですか? よく、肌の色や瞳の色で「似合う色」が決まると言われますよね。確かに、肌の色や瞳の色は「似合う色」を決定づける大きな要因です。でも、それだけではないようですよ。
たとえば顔の造作。目が大きいか小さいか、眉毛が太いか細いか、口や鼻が大きいか小さいか……。顔だけじゃありません。身長が高いか低いか、首が長いか短いか、肩幅が広いか狭いか、ヒップが大きいか小さいかなど、身体的な特徴も「自分に似合う色」に関係してくるそうです。
また、「この色は似合わないんだよねぇ」と思っている色でも、実は微妙な色の変化で似合う色を見つけられると言われます。色って奥が深いんですね。
そうした色の特性や活用法を、日本マンパワーの通信講座『カラーセンスアップコース』のテキストからちょっぴり教えちゃいます。
***色相・明度・彩度などで決まる色のイメージ***
右に掲げた6色のベストを見てください。これらはすべて、赤色と呼ばれる色です。でも、ピンク系の赤や紫系の赤、茶色系の赤などがありますよね。この中で、どの赤色が自分に一番似合うと思いますか? 逆に、どれは似合わないと思いますか?
このように、同じ赤色であっても、微妙な変化によって特性が変わってくるのです。
自分に似合うファッションやメイクの色を選んだり、仕事で売れそうなパッケージや印刷物を考えたりする時、こうした色の特性は重要事項になってきます。ですから、色に関する知識や感性が優れていると、いろんな場面で役に立つのです。
カラーセンスをアップするためには、基礎知識から学ぶことが近道だと言われます。もっとも、学ぶべき基礎知識はそれほど多くありません。たとえば、人間が見分けられる色は何百万色もありますが、それほど膨大な種類であっても、次のたった3つの要素だけで系統的に整理することができます。
●色相……赤、黄、緑、青などの色あいのこと。
●明度……色の明るさ。白が加わると明るくなり、黒が加わると暗くなる。
●彩度……色の鮮やかさ、色の強み。白が入っても黒が入っても彩度は低くなる。
これらは色の三属性と呼ばれますが、それぞれ、人が抱くイメージにも影響を与えます。
●色相……橙、赤、黄などは温かみを感じ、青、青緑、青紫などは冷たさを感じる。
●明度……明度が高い色ほど軽く、やわらかく感じる一方、明度が低い色ほど重く、かたい感じがする。
●彩度……彩度が高い色は派手に感じ、彩度が低い色は地味に感じる。
また、明度と彩度を組み合わせることで、色のトーンが決まってきます。トーンとは、たとえば「ビビッド」とか「ディープ」とか「グレイッシュ」などの言葉で表現されるものです。このトーンの特性を知れば、「落ち着いたイメージを与える、大人っぽいシックな色」がどんな色か、あるいは「さわやかですっきりした色」がどんな色かなどについても、系統立てて把握することができます。
さらに、単一の色だけでなく、複数の色による配色を学べば、トーンが似た色同士の配色にはどのような効果があり、トーンが反対の色同士の配色にはどのような効果があるかなどもわかります。
同じ青リンゴの緑でも、ウォームな(暖かい)緑とクールな(冷たい)緑がある
***あなたのベストマッチングカラーは?***
さて、冒頭で紹介した「自分に似合う色」の見つけ方ですが、自分の特徴が下のAかBのどちらにあてはまるかチェックしてみてください。
●顔について
▼輪郭
A:骨を感じない B:骨が出ている、ゴツゴツしている
▼肌の色
A:白い B:黒い
▼肌感
A:つるつるしている B:ざらざらしている
▼目
A:やわらか/大きい B:シャープ/小さい、細い
▼まばたき
A:多い B:少ない
▼まつ毛
A:長い/多い B:短い/少ない
▼目つき
A:見上げる感じ B:まっすぐ見る
▼鼻
A:小さい/細い/骨を感じない B:大きい/高い/骨を感じる
▼口
A:小さい/薄い/口角が上がっている B:大きい/厚い/口角が普通・下がっている
▼歯
A:小さい B:大きい
▼眉毛
A:細い/薄い B:太い/濃い
▼髪
A:長髪が似合う/やわらかいウェーブが似合う B:固い/ショートカットが似合う
●身体について
▼全体
A:小づくり/下半身にボリュームがある/身長が低い B:がっちりしている/上半身にボリュームがある/身長が高い
▼肌感
A:つるつる/やわらかい B:ボコボコ/かたい
▼首
A:細い/長い B:太い/短い
▼肩
A:きゃしゃ/なで肩/狭い B:張っている/広い/厚みがある
▼厚み
A:厚みがない B:厚みがある骨格
▼ヒップ
A:大きい/腰幅が広い/少し下がり気味 B:小さい/腰幅が狭い/後ろに出ている
▼足先
A:まっすぐから内側 B:まっすぐから外側
▼手
A:すらっとしている/小さい B:骨を感じる/大きい
●声について
▼大きさ
A:小さい B:大きい
▼トーン
A:高い/透きとおっている B:低い/割れている
●歩き方について
▼歩幅
A:狭い B:広い
▼角度
A:まっすぐから内向き Bまっすぐから外向き
●手の振り方について
A:小さい B:大きい
●座り方について
▼足の揃え方
A:揃える B:広げる
▼手の位置
A:まっすぐに伸ばしている B:肘を張った感じ
いかがでしたか?
男女を問わず、Aが多ければ、赤よりもピンクが似合い、青、黄、緑などは明るい色の方が似合います。明るくクリアな色がおすすめです。
逆にBが多い人は、緑や青が似合い、赤や黄が次に似合います。明るい色よりも暗めの色がおすすめで、同じ色相ならグレイッシュなものが似合います。
もちろん、「カラーセンスアップ」通信講座では、さまざまな応用やコーディネートまでを学びます。ロマンティック、カジュアル、エレガント、ナチュラル、モダン、シックなどのテーストと配色の関係までわかるので、非常に面白いですよ。興味のある方は下のアドレスからホームページをご覧ください。
また、文部科学省後援の「色彩検定」(社団法人全国服飾教育者連合会実施)と東京商工会議所の「カラーコーディネーター検定」の合格を目指す通信講座もあります。ご参照ください。