人事担当者が実感する「CDA資格取得のメリット」
[2012/02/24]
企業の人事・労務・教育部門で働く人がCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格を取得するケースは少なくありません。環境の変化が激しい現在において企業が「自律型人材」を育成するためには、人事関係部門で働く人自身に、人材支援につながるスキルが求められているからです。
それでは、CDA資格を取得した人事担当者は、その後どのように資格を活用しているのでしょうか?
社員の悩みや不安に関するキャリア相談への対応はもちろん、人材採用、人材教育、離職防止、メンタルヘルスケアなど、広範な領域で活用されています。
さらに、仕事に直結するスキルだけではなく、「社外のネットワークができた」「プライベートでも役立った」という声も多く聞きます。そうした話をする人事担当者は、本当にうれしそうな表情をするそうです。
そこで今回は、「人事担当者が実感するCDA資格取得のメリット」にスポットを当ててご紹介いたします。
●今回お話を聞いたのは・・・
株式会社日本マンパワー
キャリアドック部 CDA企画課
専門課長
坂室 繁 さん
管理職になってからも自己成長
最近、あるイベント会場でご一緒した人事担当者が次のようなお話をしてくれました。その方は、CDA資格を取って間もない方でした。
●「CDAを勉強する前、私は何かと決めつけてしまうタイプでした。いい意味では信念を持っていたと言えるかもしれないのですが、決めつけて頑なにそれを固持していたんですね。でも、CDAを勉強したら、ほかの人の意見を聴けるようになりました。そして、いろいろな考えの人、いろいろなタイプの人がいていいんだなと思えるようになりました。自分の考えが唯一正しいわけではないって、思えるようになったんです。
本当に為になりましたよ。資格を取って、ずいぶん人生が楽しくなりました」
実際にはこうした表現ではなかったと思いますが、このような内容のお話でした。その方は管理職を務めるベテランの方ですが、その立場になってからもご自身を成長させようとする姿勢に、驚きに近い感動を覚えました。
スクーリングで会社を超えた人脈形成
CDA資格はキャリアカウンセラーを認定する資格ではありますが、学習内容は知識やテクニックにとどまらず、人と接するスキルや人を支援するスキルを幅広く学ぶことができます。特に、日本マンパワーで8日間のカリキュラムが組まれているスクーリング(通学コース)では、他の受講生とのグループワークを通して「話し方」「聴き方」「考え方」などを見直す“気づき”を得ることができます。
そのスクーリングでの出会いを、「CDAを勉強して良かったこと」のひとつに挙げる人もたくさんいます。
●「仲間とのグループワークを通して勇気づけられました」
●「ほかの人と話していて、大きな刺激を得られました」
日本マンパワーでは、CDA取得後に人事担当者向けの交流会を開催していますが、それに出席されている方々は、自然に会社の枠を超えた人脈が形成されているようです。初対面で名刺交換をされた直後でもワイワイとお話が盛り上がります。お互いの取り組みなどについて情報交換をする中で、自分の仕事のヒントにされる人もいるのではないでしょうか。
みなさん、何らかの志を抱いて受講された方ですので、積極的にネットワークを築いていらっしゃいます。
家族の悩みに応えられる喜び
仕事に限らず、プライベートでも役立ったという人も少なくありません。
●「子どもが職場で悩んでいる時に少し話をしたんだけれど、CDAを取っていたので役に立ったよ」
●「妻が再就職したいというので相談に乗ったんだけど、CDAは私生活にも応用できる資格ですね」
こうした話はよく聞かれます。キャリアカウンセラー養成講座には「傾聴」を実践的に学ぶカリキュラムがありますので、ご家族の方が相談しやすい雰囲気も身につけられた人が多いのではないかと思います。
CDAは、人との関わりに関心のある方にとって非常に有意義で、活用の範囲が広い資格だと思います。