ちょっと一息

大好評「ペン字添削」の実際例

住所・氏名を美しく書くコツは?

[2012/10/30]


 私たちが生涯で最もたくさん書く字は何でしょうか?
 数字を除けば、おそらく自分の氏名だろうと思います。各種ビジネス文書をはじめ、履歴書や手紙、芳名帳、招待状の返信など、氏名を自署するケースはたくさんあります。
 そんな時、あまり美しくない字だと、少し恥ずかしい思いをしますよね。逆に、美しい字を見ると、その人の知性や品性まで優れているような気になることもあります。

ペン字1 日本マンパワーには、『あなたにも書けるきれいな文字!ペン字マスターコース<練習ペンつき>』という人気の高い通信講座があります。その理由のひとつに、添削指導が非常に丁寧なことが挙げられます。そして、添削の中には、自分の住所・氏名を指導してくれる任意課題もあるのです!
 そこで今回は、添削の実例を紹介しながら、【住所・氏名を美しく書くコツ】をご紹介いたします。教えてくださるのは、実際に添削指導をしている池田修子先生です。字がきれいな人にも何らかのくせがあると思われますので、さらに美しく書くため、ぜひご参照ください。


●今回お話を聞いたのは・・・
 『あなたにも書けるきれいな文字!
 ペン字マスターコース<練習ペンつき>』
 添削問題講師
 池田 修子 先生


「配置と大きさ」が最大のポイント

 住所・氏名を書く際に最も大事なポイントは、全体のバランスです。極端に言えば、バランスさえ良ければ、それだけである程度きれいに見えます
 全体バランスを決めるのは、文字の配置と大きさです。具体的には、次のような観点で書くようにしましょう。

●住所添削1
 縦書きであっても横書きであっても、あるいは、1行であっても2行であっても、住所がひとつのまとまりとして見えることが大切です。そのためには、字間も行間も詰めて書くようにしましょう。
 字の大きさは、氏名より小さくします。住所は氏名よりも字数が多いので、そうすることで全体のバランスが整います。
 また、2行になる場合、2行目の行頭を下げる人がたくさんいます。けれども、1行目と2行目の行頭をそろえる方が、ひとつのまとまりとして美しく見えます。

●氏名
 氏名は、最後の1文字を住所よりも下げた位置に配置するとバランス良く見えます。そのため、住所よりも大きな字で、字間を空けて書く必要があります。
 行頭は、住所の行頭よりも気持ち下げた位置から書き始めるのがいいでしょう。

 バランスを良くするためには、書き始める前に全体の配置をイメージすることも大切です。「ここからここまでのスペースに住所を書く」「住所はこの文字で改行する」「氏名の字間はこのくらい空ける」などと、あらかじめ計画しておくのです。そうしたトレーニングを続けていると、次第にバランス良く書けるようになるはずです。
 なお、葉書の宛名面などは、最初に氏名を書くと住所の配置をしやすくなり、全体バランスをとりやすくなります。


手本の字を分析しながら見る力を

 配置・大きさの次に大切なことは、行の中心をまっすぐに書くことです。特に縦書きの場合は、途中で右や左に曲がってしまうことが多いので、よく気をつけてください。
 行の中心をまっすぐ書くためには、ひとつひとつの字をまっすぐ書くことが望まれます。そのためにはまず、正しい姿勢で正しくペンを持つ必要があります。特に、縦画の線を垂直になるように気をつけましょう。縦画の線が垂直でないと、字そのものが傾いてしまいます。
 ペンの持ち方は「箸を持つようにして、下の1本を抜く」と考えるとわかりやすいでしょう。なかには、自分の体側と反対の方向にペンを倒す人が見受けられますが、あまり感心しません。やや自分の体側に倒すようにしてください。

 ひとつひとつの字を美しく書くためには、手本をよく見て真似ることが基本になります。ただ、それには「見る力」が必要とされます。「ひとつひとつの画がどこから始まっているか」「右の高さと左の高さの関係がどうなっているか」「どちらの画が長いか」「文字の中心はどこか」など、細かい点を分析しながら見ることが肝要です。
 たとえば「市」という字は、上の横画を長めに書くと落ち着きます。また「町」という字は「田」の次に書く横画の書き出し位置が重要です。高い位置から書き始める人が多いのですが、「田」の上下真ん中あたりから書き始める方がきれいです。

添削2


受講者の特徴に合った改善点をアドバイス

 『あなたにも書けるきれいな文字!ペン字マスターコース<練習ペンつき>』で私が添削する場合は、住所の中で気になる数文字と氏名の全文字について指導しています。その際は、受講者の字の特徴を踏まえたうえで、その人に合った改善点をアドバイスするようにしています。もちろん、受講者の中にはとても美しい字の人もいますが、誰にもいくつかくせがあるものです。そうした点にも着目しています。
 添削問題の返却時には、住所・氏名のお手本も書き添えていますので、ぜひご参考にしてください。

添削3

 また、本講座の教材にも多くのお手本が記載されています。漢字については、JIS規格第1標準の漢字を中心に、楷書・行書・草書の三字体で書き順も含めて示しています。ひらがな、カタカナ、数字、ローマ字はもちろん、ビジネス文書や実用文書についても、よく使われる文書のお手本が掲載されています。
 これらを上手に活用してよく見て真似れば、きっと上手になるはずです。

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