リバウンドしない健康的なダイエット法とは
[2012/01/27]
みなさんはダイエットに挑戦したことがありますか?
「若い頃に比べて体重が増えた」という方は、内臓脂肪べったりのかくれ肥満になっている可能性がありますので、気をつけた方がいいかもしれません。
ただ、ダイエットには危険な落とし穴があります。リバウンドです。
たとえば急激な食事制限によるダイエットをすると、体重は落ちるかもしれません。でもそれは、病気でやつれたのと同じ状態です。ダイエットをやめると、以前の体重に戻るか、それ以上になりがちです。しかも今度は、筋肉が減って内臓脂肪が増えてしまいます。さらに、ダイエット→リバウンドを繰り返す「ウエイトサイクリング」状態になってしまうと、どんどん内臓脂肪が増える悪循環に陥ります。
そこで、「リバウンドしないダイエット」のヒントをご紹介! 「なぜ、日本マンパワーが?」と思われるかもしれませんが、みなさんが間違った方法を試して後悔することのないよう、「正しい知識を理解した上で、健康的なダイエットを実践していただきたい」からです。
実は、日本マンパワーには「管理栄養士による『食事日記』指導つき!実践ヘルスケアコース」という通信講座があります。今回はその講座テキストからエッセンスをご紹介いたします。
見た目ではわからない「かくれ肥満」
肥満とは、単に「体重が重い」ということではありません。医学的な定義では、「体内の脂肪が多いこと」を意味します。また、BMI<体重kg÷(身長m×身長m)>の数値だけで肥満かどうかを判断できるものではありません。同じ体重でも、筋肉質の人もいれば、脂肪の多い人もいるからです。
さらに、「見た目はスリムでも実は内臓脂肪が多い」というかくれ肥満のケースもあります。そうした人は肥満の自覚がないため、ひそかに肥満が進行していく恐れがあります。
通信講座「管理栄養士による『食事日記』指導つき!実践ヘルスケアコース」では、まず、適切なダイエットをするために、こうした基礎知識をしっかりと学びます。その上で、かくれ肥満度チェック、太る原因、健康的にやせるコツ、食生活の見直し、やせるためのエクササイズ、ストレスとリバウンドに勝つ方法などについて解説しています。
太ってしまう法則とは
人はなぜ太るのでしょうか?
原則的に、太るかどうかは、摂取カロリーと消費カロリーの収支によって決まります。摂取カロリーとは食べ物のカロリーを指し、消費カロリーとは人が消費するエネルギーのカロリー(基礎代謝+運動代謝+食事誘導性代謝)を指します。
【消費カロリー】
・基礎代謝=臓器を動かす、体温を保つといった、生きていくために必要なエネルギー消費
・運動代謝=体を動かすことによるエネルギー消費
・食事誘導性代謝=消化吸収のために使われるエネルギー消費
要するに、摂取カロリーが消費カロリーよりも多ければ太り、摂取カロリーが消費カロリーよりも少なければやせる、ということです。
ところが、消費カロリーの約7割を占める基礎代謝は、加齢とともに減っていきます。ですから、若い頃と同じカロリーを摂取していると、次第に太っていくことになります。また、筋肉が少ない人は基礎代謝量も少ないため、筋肉を減らすようなダイエットをしてしまうと、太りやすい体になってしまうのです。
知らず知らずのうちにカロリーオーバー
「そんなに食べ過ぎていないし、控え目に食べているつもりだけど、気がついたら太ってしまうのよね」という人がいるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか?
やせるための摂取カロリー量は人によって異なりますが、たとえば身長150〜159cmで、1日に歩く時間が1時間以内の30〜49歳女性の場合、1450kcal/日が目安となります。1450kcalは一体どのくらいなのでしょう?
朝 バタートースト(6枚切りの1枚)、ベーコンエッグ(卵1個)
昼 コンビニの唐揚げ弁当
夕 ごはん(1杯)、サンマの塩焼き(1尾)、クリームコロッケ(1個)
これでどれくらいのカロリーだと思いますか? 実は、たったこれだけで2250kcalになるのです。スイーツなどを食べたら摂取カロリーはさらに増えるでしょう。みなさん、自分が想像している以上に食べてしまっているケースが多いのです。
食生活を見直して、やせる食べ方を身につけよう
では、どのようなダイエットをするのが最適なのでしょうか? まず、次のような生活習慣を改善することです。
・食べ過ぎ
・間食、夜食などの不規則な食事
・早食い、ながら食いなどの間違った食べ方
・運動不足
肥満の主な原因は、必要以上のカロリーを摂取してしまう生活習慣にあるからです。ダイエットを実現するためには、まずは食生活を見直して、やせる食べ方を身につけましょう。また同時に、やせるための運動やエクササイズを行うこと、健康的で長続きするダイエット法を身につけることも大切です。
本講座のテキストは、肥満・糖尿病の専門医として有名な岡部クリニック院長の岡部正先生に監修をお願いしています。また、食事日記をメモしてお送りいただくことで、管理栄養士さんから添削による個別アドバイスをしてもらえます。
お腹周りなどが気になる方は、ぜひ下記より講座解説ページをご参照ください。