仕事の効率をあげる「タイムマネジメント術」
[2011/09/28]
資料や書物の整理、クローゼットの衣類の整理、語学や経済の勉強、体調管理のための運動等々・・「やろう」と思っていたのについ後回しにしていること、ありませんか?
そんな風に、つい後回しにすることが多い人は、タイムマネジメントが苦手なタイプの人のようです。仕事でもTo Doリストがいつまでも残っていませんか?
とくに、多忙なビジネスパーソンは何かしらTo Doリストがたまりがちです。そこで日本マンパワーでは、自律型次世代リーダー育成シリーズのひとつとして「仕事の効率をあげる タイムマネジメント術コース」を10月から開講します。
この新講座は、所属部署で中心的リーダーの人や管理職前の中堅社員の人、リーダーに必要とされる知識・スキルを身につけたい人を対象にした通信講座で、単なる時間管理術とは一味異なります。時間管理はあくまでも手段だと捉え、「仕事の効率化と高度化を図り、チーム全体の付加価値を高める」ことを目的にしています。
教材開発担当の相川千尋さんにその内容をうかがいましたので、ぜひご参照ください。
●今回お話を聞いたのは・・・
株式会社日本マンパワー
キャリアクリエイト部 第2課
相川 千尋 さん
時間コントロールで成果の質・量があがる
タイムマネジメントは企業経営や業務推進において極めて重要で、時間をうまくコントロールできているかどうかによって、成果の状況が大きく変わってしまうことが少なくありません。ただ、タイムマジメントについて会社が主導になって教育研修などを行っている例はあまり聞かれません。
新講座「仕事の効率をあげる タイムマネジメント術コース」は、そうした背景を踏まえた上で開発しました。講座の狙いは大きく2つあります。
まずひとつが、時間を有効に活用し、仕事の効率化と高度化を図れるようになることです。タイムマジメントがうまくできていないと、時間に追われていつも目先の仕事でバタバタ、締切ギリギリになってから何とか間に合わせる・・そんな状況になりがちで、目指すべき成果に到達できないケースが少なくありません。逆に、時間を有効に活用して仕事の効率を高めることができれば、大切な仕事に余裕をもったスケジュールで時間を割くことができ、成果の質も量も高めることができるのです。
2つ目の狙いは、リーダーとして、チーム全体の業務をスケジュール通りに進め、付加価値を高める仕組みを作ることです。これは現実的には難しい課題ですが、それを実践するための考え方や方法について学べる講座となっています。
できる人とできない人の違い
講座内容のイメージがわくよう、教材の中から少しエッセンスをご紹介します。
タイムマネジメントのできている営業担当者Aさんと、タイムマネジメントのできていない営業担当者Bさんがいるとします。Aさんは常に時間に余裕があり、高いパフォーマンスをあげています。一方のBさんは、いつも締切までの時間に追われて「残り時間」ばかりを気にしています。営業成績も芳しくありません。
1日は誰にとっても24時間ですから、AさんとBさんの違いには時間の使い方が影響しています。たとえばAさんは、営業先へ早めに連絡することで、自分の都合に合わせた日時でアポイントメントをとります。そのため、効率的に複数の訪問をすることが可能です。その点Bさんは、営業先への連絡が遅いため、営業先が指定した日時で訪問するしか選択肢がありません。そのため、移動に要する時間効率が悪いのです。
また、Aさんは朝の通勤時、家を早めに出て、各駅停車電車のゆったりした車内で新聞や資料に目を通します。多少、通勤時間が長くなりますが、その時間を有効に使っています。一方のBさんは、家を出るのが遅いため、快速の満員電車に乗ります。そのため、新聞すら読むことができず、通勤時間はまったくのムダな時間になっています。
タイムマネジメントの基本的ポイント
タイムマネジメントに必要とされる基本的なポイントは、「見る」「分ける」「絞る」という3つです。
「見る」とは、仕事の全体像を見ることを意味します。やるべき仕事が何かを把握するという意味です。
「分ける」とは、仕事を効率的に行うために整理することです。これによって、モレやダブリを防ぐとともに、何をすべきかが見えてきます。
「絞る」とは、整理した仕事に優先順位をつけ、やるべきことに集中することです。つまり、「いつ、何から始めるか」を決めるのです。そのためには判断基準が必要とされます。
また基本3ポイントのほかに、チーム全体のタイムマネジメントを行うためには、メンバーへの任せ方、ボトルネック(仕事が遅くなる要因となる部分)の発見と解決、突発事項の想定、ゴールに向けての段取りなども必要とされます。
本講座では、こうした「付加価値の高い仕事ができるようになるためのタイムマネジメント術」について、体系的に学びます。
シーンを想定して実践的に学べるテキスト
テキストは、1テーマにつき1見開きで完結していて、チャート図やイラストなどを盛り込みながら解説していますので、理解しやすい仕上がりになっています。また、各テーマについて具体的な事例を掲載していますので、自社の状況にあてはめて考えやすくなっています。
構成は3章に分かれ、
Part1では、タイムマネジメントの概要
Part2では、タイムマネジメント術の基本的事項
Part3では、さまざまな角度からの実践法
を解説しています。なかでもPart3に最も多くのページを割いていますので、実践的な学習ができます。
また、2回分の添削問題もありますので、理解の定着を確認することが可能です。
本講座で学習していただければ、誰にもおそらく何点かの発見があるかと思います。タイムマネジメントは自分で意識しないと改善しにくい性質のものですから、改めて自分のやり方を見直してみることは、必ずや仕事に好影響を及ぼすのではないでしょうか。