論理的に考えて、わかりやすく伝える方法
[2007/03/28]
***あなたは「仕事のできる人」?***
「お客様や上司ともっと上手に交渉したい」
「プレゼンテーション力を高めて、コンペに勝ちたい」
「企画書や提案書に説得力を持たせたい」
そんな望みを手助けするのがロジカルシンキング(論理思考)です。ロジカルシンキングとは、「整理して考え、導き出した結論を相手にわかりやすく伝える」能力のことを指します。
ロジカルシンキングに長けた人は、いわゆる「仕事のできる人」だと言われます。試しにみなさんも、自分のロジカル度を測ってみませんか? 次の設問に「どちらかと言えば当てはまる」ものがいくつあるか、チェックしてみてください。
□1.結論を出すまでに時間がかかる。
□2.考えようとすればするほど、頭の中が混乱する。
□3.問題をうやむやにしたり、先送りにしがちだ。
□4.自分が決めなくても、誰かが決めてくれると思うことが多い。
□5.決めた後に後悔することが多い。
□6.“ぼーっ”とするのが、好きだ。
□7.ものごとを「好き」とか「嫌い」、「いやだ」といった感情でとらえがちだ。
□8.いつもなんとなく不満を抱えている。
□9.「どうしようか」が口グセだ。
□10.ものごとの起こった背景や原因がつかむのが苦手だ
チェックが少ない人ほどロジカルで、チェックが多い人ほどロジカルでないと言えます。特に6つ以上チェックがついた人は、ロジカルシンキングを身につけることで、これまでとは一変して「できる人」になれるそうです。
***ロジカルな人の話はわかりやすい***
では、ロジカルな人とロジカルでない人とは、具体的にどのように違うのでしょうか? たとえば、新商品Xの売上状況が思わしくない時、上司から次のように尋ねられたとします。
「売上が伸びていないとはどういうことだ?」
Aさんは次のように答えました。
「僕ももっと伸びてもいい商品だと思っているのですが。価格的にリーズナブルですし、しかも使いやすい機能がたくさんついているということで、Y商品よりはターゲットは広いと思いますし。それで逆にターゲットがぼやけてしまっているということもありえますね。大手スーパーでも、XとYがお互いに食い合ってしまっていて、意外にもYのほうがここにきて、売上が伸び出したって行っているところもあります・・・」
一方、同じ質問に対して、Bさんは次のように答えました。
「はい、理由は3つ考えられます。1つめは、既存商品とターゲットが近いために、顧客の食い合いが起こっていること。2つめは、店舗が、XとYのどちらが力を入れるべき戦略商品なのかを理解していなかったこと。3つめは・・・」
AさんとBさん、どちらの説明がわかりやすいかは明らかですね。Aさんの説明では何を言いたいのかわかりませんが、Bさんは理由を明確に整理してわかりやすくまとめています。ロジカルなのはもちろんBさんです。
***ロジカルになるための3つのコツ***
ロジカルシンキングを身につけることは、けっして難しくありません。次の3つの点に気をつけていれば、基本はすぐに身につくそうです。
1 相手の立場に立つ
2 できるだけ3つにまとめて話す
3 結論から話す
「そんなことわかってるよ! それでもできないから悩んでいるんだ」
そんな方には、日本マンパワーの「ロジカルシンキング通信教育講座」をオススメします。講座では、「3つの思考法」「3つの基盤スキル」「3つのツール」という構成要素に分けて、“論理的な考え方やわかりやすく伝える技術”を学ぶことができます。
ビジネスでは、業種・職種にかかわらず、「考える力」も「伝える力」も求められます。ぜひ、ロジカルシンキングをマスターして、今以上に「仕事のできる人」になってください。