組織改革を実現するマネジメントの原理原則
[2009/04/27]
「100年に一度の大不況」と言われる今、各業界でその対応を迫られています。個々の企業にあっては、組織や戦略のあり方まで見直されているようです。
こうした社会環境の変化が著しい時、マネジャーは何を指針として行動すればいいのでしょうか? そのひとつの答が「原理原則」です。原理原則に照らして、欠けていたマネジメントをきめ細かく成し遂げること。それは、新しいマネジメント・ノウハウを習得することよりも大切で、効果的だと言われます。
しかし一方で、組織マネジメントの原理原則をわかりやすく説いた教材は、あまり見かけられません。そこでこの4月、日本マンパワーは新しい通信講座『アドバンストマネジメント21』を開講しました。これは、上級マネジャーを対象に、原理原則に従ってスキル向上・組織活性化を推進するための講座です。ベテラン課長や次期部長候補、あるいはすでに部長職で活躍されている方を対象にしています。
まだ開講間もない講座ですが、導入を決めた企業も何社かあります。以下にその内容をご紹介しますので、ぜひご参照ください。
●お話を聞いたのは・・・
株式会社日本マンパワー
キャリアクリエイト事業部
高橋 一博 さん
まずは現在のビジネス能力を自己分析
新講座では、最初に『ビジネス能力自己分析チェックテスト』を受検することをお勧めしています。
このテストは、現役職におけるマネジメント能力について問うものではなく、「"一職業人・一組織人"として必要とされる基礎的な資質・態度が適正に保たれているかどうか」をチェックすることを目的にしています。
マネジャークラスになられるような方は、既に多くの実績を上げているという自信から、時として「自分が正しい」と思い込むことがあり、場合によっては無意識のうちにテクニカルスキル(実務能力)やヒューマンスキル(対人関係能力)が我流になりがちです。ですから、この機会は"自分をふりかえる場"だと捉えていただければと考えます。
テストはCD−ROMに収録されていて、計100問の質問に答えていくだけで、ご自身の特性がレーダーチャート形式で表示されます。この自己分析を踏まえた上でテキスト学習に取り組んでいただければ、より効果が高まるものと思われます。
上級マネジメントに求められる主要3テーマ
テキストは3冊から構成され、それぞれ次のような内容となっています。
●テキスト1「上級マネジャーの使命」
組織に変革をもたらし、組織的成果を上げるためには、ビジョン・マネジメントが欠かせません。そのためテキスト1では、上級マネジャーの"あるべき姿"について原理原則を確認・整理するとともに、「自組織の"あるべき姿"の表明」と「組織の課題形成」などを学びます。また、学習にあたって原理原則を実践的なイメージに置きかえられるよう、具体的なケースによる解説も加えています。
●テキスト2「成果創出のプロセス」
上級マネジャーには、個人としての成果ではなく、組織としての成果が求められます。そのため、組織のメンバーにビジョンを合意させ、納得を得ることが必要です。
テキスト2では、自己統制による目標設定を起点としたジョブ・マネジメントを中心に、マネジャーとして成果を上げるためのプロセスを学びます。
●テキスト3「組織で共有するスキル」
組織が成長を続けるためには、各メンバーのスキルを組織として共有できる仕組みづくりが求められます。そのためテキスト3では、人材育成を中心に、人材マネジメントやコミュニケーション・マネジメントについて学びます。
原理原則を実践に応用するための添削問題
講座には、3回の必修添削問題と1回の任意添削問題がついています。これらは、テキストで学んだ原理原則をより実践で活かせるよう、事例を挙げた問題が中心となっています。
たとえば、ある企業におけるトラブル事例を挙げた上で、(1)応急措置すべき課題と対処法、(2)再発防止のための課題と対処法、(3)新機軸へと改革すべき課題と対処法、について記述式で問われる問題があります。
また、他社との競合戦略には、コスト・リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略がありますが、ある企業の事例を元に、それらを検討する問題もあります。 もちろん、添削問題には模範解答および個別の講評コメントを書き加えて返送いたします。
新任部長の必修教材として、経営幹部のブラッシュアップ教材として、次世代リーダーやプロジェクトリーダーの育成教材として、幅広くご活用いただければ幸いです。
上級マネジャーのスキル向上と組織活性化を推進
アドバンストマネジメント21