ちょっと一息

ハッピーキャリアの作り方Vol.13

セルフ・デベロップメントで"できる人"になる!

[2009/05/27]

 自己啓発——英訳すると「セルフ・デベロップメント(self development)」。自らの意思で自主的に自分の能力を向上させていくことを意味します。
  「仕事ができる人材になれるかどうか」は、この自己啓発が大きく影響するといわれています。
 みなさんの職場ではいかがでしょうか? やはり、日々自らを磨いている人ほど、仕事でも輝いているのではないでしょうか。自分の将来のため、自己啓発は欠かせません。

 もっとも、教育研修費が減額される傾向にある今、自己啓発はますますその必要性が問われています
。 その最新事情や考え方について、日本マンパワーで人材教育に関わる法人向け営業の担当をしている荻野琢哉さんにうかがいました。

●今回お話を聞いたのは・・・
 株式会社日本マンパワー
 人材開発営業本部 東京営業部
 荻野 琢哉 さん

自己啓発の必要性

 企業が自社の付加価値を高めるためには、"社員一人ひとりの能力の向上"は欠かせません。なぜなら、どの企業も"人"によって価値が創造されているからです。
 そして、社員の能力を向上させるために行う施策が、"社員教育"です。社員教育には3つの柱があります。

   (1)OFF−JT
   (2)OJT
   (3)SD(自己啓発/セルフ・デベロップメント)

 このうちOFF−JTは、昨今の景気低迷で教育研修費が減額される傾向にあります。また、そもそもOFF−JTとは、能力を向上させるための"気づき"や"きっかけ"を促すことが主な目的です。したがって、実際に能力を向上させるには、OJTと自己啓発とをバランスよく連動させることが重要になってくるのです。

 また、OJTで身につけられなかったこと、またはその周辺知識については、自分で補わなければなりません。自分自身が「能力を高めよう」とする姿勢が、自分の能力を伸ばす原動力となります。

 逆に言えば、会社や上司・先輩がどのように指導・教育したとしても、一度"やらされ感"を抱いてしまうと能力の向上への意欲はわきません。最終的に、「自分の力は自分で伸ばす」という意識が大切です。

自己啓発の方法

 それでは、どのように自己啓発を行うのが望ましいのでしょうか? これには決まった方法があるわけではありません。むしろ、自分に合った方法を自分自身で考え、見つけ出すことが大切になります。 そのためには、まず「自分がどうなりたいのか?」、そのために「何を身につけたいのか?」を考えてみることをお勧めします。必ずしも、遠い将来まで見通す必要はありません。1年後の自分でも十分です。1年後の「なりたい自分」をイメージして、今の自分と比較してみましょう。そうすれば、今学ぶべきことが見えてくるはずです。

 また、自己啓発を助けるツールとして、通信講座を利用することも効果的です。会社によっては、自己啓発支援として通信講座費用を援助してくれる制度もありますので、活用するのも一手です。

 最近の通信講座の傾向として人気が高いのは、資格取得につながる講座です。 資格取得は努力の証明にもなりますし、対外的にも自己アピール材料のひとつになるでしょう。

 もちろん、自己啓発の方法が通信講座の受講に限られるわけではありません。「あの先輩のように仕事ができるようになりたい」などの目標を持ち、意識するだけでもいいでしょう。

 最も大切なのは、「こうなりたい!」という思いです。その思いに沿って自己啓発を積み重ねていけば、結果としてキャリアを作ることにつながることになります。

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