ちょっと一息

キャリアの探し方・作り方 vol.2

自分の強みをキャリアアップに生かす

[2006/11/29]

−強みを伸ばすのは簡単で楽しい−
  「自分の価値って、いったいいくらなんだろう?」って疑問に思ったことはありませんか? 就職や転職をする・しないにかかわらず、自分の職業能力が一般的にどのように評価されるのかは気になるところです。
 さて、これからキャリアアップを図っていこうと思ったら、自分の強みを知ることが大切になります。なぜなら、自分の弱みを克服するよりも、自分の強みを伸ばす方が簡単で楽しいからです。スポーツや芸術でも同じですよね。そしてその強みは、自分が評価される最大の武器になります。自分らしいキャリア作りにはピッタリだと思いませんか。
 ところが、いざ「自分の強みを見つけよう」と思っても、「誰とでも話せて明るい性格」とか「今の仕事の知識はほかの業界の人より詳しい」など、本当に強みなのかどうか疑わしいイメージしか思い浮かばないのではないでしょうか? できれば、客観的に職業能力を判断し、誰にも胸を張って言える強みを把握したいところです。


−職業能力を分析する項目−
 「職業能力を分析するための項目」は諸説あるので一概には言えませんが、自己分析する場合は次のような項目を考えるのがわかりやすいでしょう。
 ①これまでの仕事の成果や難易度
 ②専門的な知識、技能
 ③仕事に対する意欲や考え方
 ④知識や考えを行動に移す力
 ⑤無理をお願いできるような人脈
 ⑥目標達成のための計画性
 ⑦情報を収集・分析し、利用できる能力
 ⑧問題の本質を探って解決する能力
 ⑨他者の意見・感情を感じ取り、協調する力
 ⑩他者とコミュニケーションする力
 ⑪上記以外の個性
 上記のうち、⑥〜⑩はいわゆる「スキル」と呼ばれるものです。スキルにはほかにも、管理能力、判断力、リーダーシップ、プレゼン力などが含まれますが、挙げればキリがないので、全部ひっくるめて⑪の個性に含めてしまいましょう。


−成功体験を思い起こそう−
 それでは①〜⑪について、今までの自分を振り返って、成功体験と失敗体験を挙げてみてください。できれば具体的な表現が望ましいですね。たとえば①なら「1カ月に1000万円を売り上げ、全社でトップになった」などです。もちろん、失敗体験が少なく、成功体験のレベルが高いものが強みとなります。
 いかがですか? 難しいですよね。でも、こうした難しい作業に直面してはじめて、自分の強みを知ることができるのです。時間がかかってもいいので、紙に書き出してみましょう。文面にすると、今まであやふやだったイメージが明確になるはずです。
 なお、もっと手軽に自分の強みを知りたいなら、下のアドレスから「あなたの勝ちパターン」を診断してみることをオススメします。
▼「あなたの勝ちパターン」簡易診断
https://biz.nipponmanpower.co.jp/ps/think/victory/index.php


−強みを「確かな形」にする−
 自分の強みがわかったら、それを基にしてキャリアアップの方向性を考えてみましょう。その際に大切なポイントは、興味があることや好きなことよりも、得意なことに着目することです。強みというのは、得意なことにほかならないからです。若い方はそこを勘違いしがちですが、どんなに好きなことでも仕事として苦手意識を持ってしまったら、いずれ嫌いになってしまうかもしれませんよ。それよりも、得意なことを仕事にして評価された方が、自分のためになるはずです。好きなことはプライベートな時間で行ってもいいのです。
 もうひとつ大切なポイントは、自己流ではなく体系的に学習することです。自己流の強みは、今あなたが置かれている環境では通用するかもしれませんが、新しい環境では通用しないかもしれません。しかし、体系的に学習した強みであれば、どこでも通用するようになります。もちろん、現在の環境で仕事を続ける場合にも、非常に役立ちます。
 また、自分の強みを他者にわかりやすく伝えることも大切です。就職や転職の場合はなおさらです。でも実際には、「強みを知る」こと以上に「強みを見せる」ことの方が難しいと思います。そんな時、資格や検定は効力を発揮します。客観的に評価できる「形」になるからです。
 今持っている自分の強みを知り、それを体系的に学習し直し、誰にも伝えられる形にする。これを実現できれば、自分の職業価値は間違いなく高まるはずです。



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