ちょっと一息

人を育て、自分も育つ!

OJTトレーナーという役得を最大限に活かそう

[2010/03/30]

OJTトレーナー01 職場の先輩や上司が、新入社員などの後輩・部下を指導するOJT。その指導役となるのがOJTトレーナーです。
 もしみなさんが、4月1日からOJTトレーナーとして選ばれたらどうでしょう?
 「いやいや、ただでさえ仕事が忙しいのだから、勘弁してほしい」
 「えー、私もまだ一人前じゃないのに、人に教えるなんて無理」
 そんな声が聞こえてきそうですね。
 あるいは、今現在、OJTトレーナーとしてがんばっている人がいるかもしれません。成果はいかがでしょうか?
 「態度もモノ覚えも悪くて、本当に腹が立つ!」
 「なぜ私だけ、損な役回りなのかしら」
なんて不平・不満が積もっていなければいいのですが・・・。
 OJTトレーナーはけっして損な役回りではありません。むしろ、自分が育つチャンス、キャリアを見つめ直すチャンスです。
 ただ、初めてOJTトレーナーとなる場合には、不安や苦労が生じるかもしれません。そんな人のために、日本マンパワーにはお助けツールがあります。「人を育て自分も育つ」通信講座「OJTトレーナーコース」。職場の指導力向上を目指す管理監督者にも参考になると思います。

●今回お話を聞いたのは・・・
 株式会社日本マンパワー
 キャリアクリエイト事業部
 小出 真由美 さん


時代とともに変わるOJTのあり方

 現在の通信講座 『人を育て自分も育つ!キャリアを見つめる!OJTトレーナーコース』を開講したのは2008年10月。従来の講座を一新しました。講座を新しくする必要が生じたのは、いくつかの背景があったからです。

OJT02 まずひとつが、OJTに対するニーズが変わってきたこと。以前のOJTは「業務の方法を教える」「組織になじませる」という狭い領域でのニーズに限られる傾向にあり、OJTトレーナーへの配慮もおろそかになりがちでした。しかし最近では、教える社員・教えられる社員がともに成長できるような人材教育の場として期待が高まっています。
 また、若い人の気質も変わってきました。昔は「俺のやり方を見て自分で覚えろ」など職人気質の接し方でも通用しましたが、今その接し方を実行したら、多くの新入社員が退職してしまうでしょう。そこまで極端でなくても、近年の若い人は「異世代とのコミュニケーションが苦手」「主体性に欠ける」などの特性があると言われます。そのため、その特性に合ったOJTの教本が必要とされているのです。
 一方、教える側にも課題がありました。OJTトレーナーになるのは若手社員が多いのですが、その社員自体が「OJT教育」を受けていなくて、しかも自分自身の業務で手一杯。そのような状況でOJTトレーナーに指名されると、「自分が忙しいのに、なぜ人の世話までしなきゃいけないんだ」などの不平・不満が生じがちだったのです。

トレーナーも成長できる新しい観点

 そこで、この「OJTトレーナーコース」では、これらすべての変化に対応できる内容を目指しました。主な特徴は、
 (1) OJTトレーナーに必要な知識・考え方・具体的な指導法を学べること
 (2) OJTトレーナー自身が成長し、キャリア形成の意識を高められること
 (3) 組織活性化のサイクルに貢献できること
の3点です。

 このうち、特に(2)は日本マンパワーならでは視点で、教材全体を通してOJTトレーナーのスキルアップやキャリア形成の視点を盛り込んでいます。このようにOJTトレーナーの成長をきめ細かくフォローアップしている教材は、おそらく日本マンパワーの講座だけだと思います。

OJTトレーナーがテキストで学べること

OJT03 標準受講期間3カ月間で提供する教材は、テキスト3冊、サブテキスト1冊、添削問題3回、スキルカード1枚です。

 テキスト学習ではまず、OJTの目的とOJTトレーナーの役割を学びます。これにより、トレーナーの役割が面倒なものではなく、むしろ非常に重要で自分にも意義あることが理解できるのではないでしょうか。
 次に、実践的な内容として「自分に合った指導スタイルを見つける」「OJTトレーナーに必要な意識とスキル」「OJTアプローチ(ティーチングの基本)」「よい習慣でOJTのレベルを上げる」など、育成ノウハウとアプローチ方法について学びます。
 さらに、「コーチングやカウンセリングのマインド」「新人・若手の傾向別指導ポイント」などOJTの応用スキルを学ぶとともに、OJTトレーナーとしての課題も振り返ります。「傾向別指導ポイント」については、たとえば
 ・失敗を恐れる人への対処法
 ・失敗の原因を資質のせいにする人への対処法
 ・指示がないと動けない人への対処法
 ・問題点を指摘しても改善の意思が見られない人への対処法
など、新人・若手のタイプ別指導方法を解説しています。事例も盛り込んでいますので、いざ困ったときにも使える分かりやすい教材となっています。

研修の前でも後でも有効活用を

 その他、サブテキストは、先輩・上司が後輩・部下と話す際、どのように話せばキャリア開発意識が高まるかを、わかりやすく具体的に解説したものです。「相手理解」を促す会話のハウツーを学べる教材だと言えます。各種キャリア開発研修でも用いられている、非常に人気のある小冊子です。
 また、添削問題は、ご自身のOJTについて実践的なアドバイスを添削講師から受けることができます。そして、スキルカードは、OJTのツボ「ほめる」「叱る」「聴く」「話す」のポイントを箇条書きでまとめてカード形式にしてありますので、名刺入れなどに入れて携帯することができます。
このように、教材ひとつひとつまでOJTトレーナーに必要な知識がぎっしり詰まった充実の教材構成となっています。

 まだ、OJTトレーナーになったことがない人も、これからOJTトレーナーになるかもしれない人も、OJTトレーナー向け研修の事前でも事後でも、もちろん、OJTの真っ最中でもとても役立つ講座です。
みなさんも、この機会にOJTのスキルを学んでみませんか?

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