ちょっと一息

ハッピーキャリアの作り方vol.57

セルフブランディングで輝く女性に変わる

[2013/05/29]


女性1 将来の管理職・リーダー候補として、今後の活躍がますます期待される女性セカンドランナー。転機も前向きに受け止め、仕事もプライベートも活き活きと前向きに取り組めるように——。そうしたサポートの場をつくろうと、女性向けキャリア開発研修『CDS for “W”omen』は生まれました。
 同研修ではまず、セカンドランナーが思い、考え、揺れるような4人のストーリー映像を上映。マイナス感情も含めた自分に隠された思いを知り、プラスに変えていく。これまで他者から影響を受けてきた価値観を知り、自分らしい価値観に変えていく。本当に自分が大切にしたいことを掘り起こし、「ぶれない自分」を形成していく。そんなセッションを用意しています。
 そして最後に、魅力ある自分を見せて信頼を高める「セルフブランディング」に取り組みます。
 セルフブランディング——自分をブランド化すること。開発プロジェクトメンバー座談会の最終回となる今回は、セルフブランディングにスポットを当てます。
 

●座談会出席者
 株式会社日本マンパワー
 人材開発企画部 研究開発グループ
 小出 真由美 さん

 株式会社日本マンパワー
 人材開発企画部 ソリューショングループ
 木下 幸代 さん

 株式会社日本マンパワー
 人材開発企画部 事業推進グループ
 嶋 美乃 さん


セルフブランディングとは

——女性向けキャリア開発研修『CDS for “W”omen』の最終セッションは「セルフブランディング」とのことですが、「セルフブランディング」とはどのようなことでしょうか?
小出 文字通り、自分をブランド化していくという意味です。
 もし、社内に検索ツールがあるとしたら、自分はどういうキーワードで検索されたいだろうか? どういう人材として検索されたいだろうか? その「検索されたい自分」を自分でつくっていくこと、それがセルフブランディングのイメージです。女性2
木下 一般的なキャリア開発研修では、最後に将来ビジョンを書いてまとめますが、研修後もビジョンを見直して自己を啓発しようとするかというと、実際は少ないように思います。引き出しなどに保管したまま忘れられてしまうかもしれません。そうした「研修の場だけで終わる研修」にならないように、メンバー間で悩み、考えた結果、セルフブランディングを研修のまとめにしようと決めました。
 研修で大切なことは、研修を終えた女性たちが「明日から私はこういう風になりたい」と具体的にイメージすることだと思うのです。しかもそれが、単なる憧れや思いつきではなく、自分が本当に大切にしていきたいテーマに根ざしていることが大切です。そうでないと、自分とはかけ離れたイメージを追いかけることになってしまいます。
木下 それまでのセッションで、自分の過去や現在をていねいに振り返って「自分が本当に大切にしていきたいテーマ」を掘り下げますので、スムーズにセルフブランディングのセッションに移行できると思います。


 “見られたい自分”になるためには

——「セルフブランディング」とは、具体的にはどのようなことをすればいいのでしょうか?
 「周りからこんな風に見られたいな」という“見られたい自分”に向けて、日々少しずつ足りない部分を足していく、日々少しずつ自分を変えていく——その「少しずつ」がセルフブランディングにつながります。
小出 たとえば、どんな服装をすれば“見られたい自分”に近づくか。男性の仕事着はスーツかユニフォームがほとんどですが、女性は制服が決まっていない場合は、さまざまです。自分の好みだけではなく、仕事場では、どのような服装をすれば清潔感があるか、誠実感があるか、万人受けするかなど、そういったことを考えることが大事なのです。
木下 ほかにも、どういう態度を心掛ければ、「あの人なら信用できる」と周囲から思われるか、あるいは「あの人が困っているなら助けてあげよう」とほかの人が力になってくれるか、などを考えて実行していったり・・。
小出 自分の日々の態度、仕事ぶり、表情、服装など、1つひとつに気を配っていくことが、「自分をブランド化していく」ということです。それが、自分の価値を高め、「どういう未来を実現できるか」につながるのだと思います。
 ブランディングを意識すれば自分の価値が高まり、自分の価値が高まれば実現できるレベルが高まっていくということです。


明日からの自分を素敵に変える

——「セルフブランディング」のセッションは、どのような研修内容になるのでしょうか?
女性3木下 『Myブランディングシート』というツールを使って、自分の大切にしたいテーマからセルフブランディングの方法まで、ていねいに自分の思いを整理していきます。
小出 私の例で言えば、自分の大切にしたいテーマは「グッドコミュニケーション」と「インプットとアウトプット」です。でも、これだけでは何かのキャッチフレーズみたいで、私らしさがわかりません。そこで、「なぜ、そのテーマを大切にしたいか?」を考えます。たとえば「人との関わりの中でよい関係を築いていきたい」とか「中身のない人間にはなりたくない」とか「自分の得たものを周りに役立てたい」など、私特有の思いをシートに書いてしっかりと自覚します。あるいは別の項では、「周りからどういう風に見られたいか」ということを、あえて120%の表現で書いてみます。そうすると、自分のイメージがより明確化されます。
 そのようにして、一つひとつ紐解きながらワークを進めていきます。
小出 職場の中にロールモデルとなる先輩がいれば、日頃から「あの人のようになりたい」と思うことも可能ですが、女性セカンドランナーの実態はそうでないケースも多いので、このような研修を行う意味は大きいと思いま女性4す。
木下 ワークもライフも考えて“ぶれない自分”を見つけ、将来に向けてセルフブランディングをする。自分の心の奥底に根ざしたセルフブランディングをして、その結果、周りからの信頼を高めていく。そうすることで、さまざまな悩みについても軽減されるように思います。
小出 女性には女性ならではの会社には言えない悩みや思いがあるはずです。ですから、人事部門が「女性管理職の比率を高めよう」と施策を打ち出しても、当の女性には他人事に思えてしまうのです。逆に言えば、セカンドランナーが自分で何かに気づき、前向きな気持ちになれば、働き方も変わってくるのではないでしょうか。
木下 女性ならではの、ライフイベントで働き方を左右されがちな特性も考慮しつつ、キャリアを考える研修は、たぶんほかにないと思います。本音で話して腹落ちできるビジョンを描き、明日からの自分を素敵に変えられるような研修を、各社で実施していただければ幸いです。

★6月25日(火)に本研修の無料体験イベントを開催します。
関心のある人事・教育ご担当者様は、下記のリンクから詳細ページをご覧ください。

 

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