ダイエットにも資格学習にも効く「書いて見える化」
[2012/09/26]
「書く」という行為は脳を活性化させるそうです。
「運動をしないと筋力が衰えていくのと同様に、脳も使わないと衰えていく。書くことは脳を使うのに最適なトレーニングである」ということが、脳科学者の著作などで解説されています。
また、何かを書き出してみることで、気づかなかった課題を発見できたり、あいまいだったことが明確になったり、モチベーションを継続できたりという効果につながるとも言われます。資格取得のための学習でも、「書いて覚える」「書くことで頭が整理される」という人が大半ですよね。
そこで本記事では、書く効果についてスポットを当ててみました。日本マンパワーの協力スタッフである編集制作会社の水谷一生さんは、自作のノートにダイエット経過を記録して、1カ月で3kgやせたと言います。その秘訣は、「原因と結果を見える化すること」と「考えることを楽しむこと」だそうです。
果たしてどのようなダイエットだったのでしょうか? なお、水谷さんは『資格学習のモチベーションを継続するためのノート』も作成しています。併せてご参照ください。
●お話をうかがったのは・・・
有限会社エディット
代表取締役
水谷 一生 さん
たった1日でテキストを熟読
私はそもそもやせ型で、10年前には体重55kg弱しかありませんでした。それが40歳を境に、雪だるまが転がるように太り始め、あっという間に67〜68kgになってしまいました。そしてこの8月、久しぶりに体重計に乗ってみたら70.8kgの表示。「70kgを超えるはずはない」と思っていたので、相当のショックを受けました。
そこで、日本マンパワーさんの通信講座「管理栄養士による『食事日記』指導つき!実践ヘルスケアコース」で学習して、本格的なダイエットを始めました。
私がまず行ったのは、「実践ヘルスケアコース」のテキストの熟読です。イラストが盛りだくさんで非常に読みやすいので、1日ですべて読みました。それで確信したことは、「摂取カロリーを消費カロリー以下に抑えれば確実にやせられる。そのためには摂取カロリーの量をコントロールすればいい」ということです。もちろん、急激な摂取カロリーの制限は不健康につながりますので、テキストで正しいダイエット法を学びました。
カロリー調べが嫌で「ざっくり暗記」
ただ、「実践ヘルスケアコース」で指導されている通りに実行するのは「とても無理」だと直感しました。なぜなら、元来が面倒くさがり屋ですので、毎食のカロリーを調べるのが嫌になってしまい、途中で挫折しそうだからです。
そこで、付録の『カロリーBOOK』に記載されているカロリー一覧表を暗記することにしました。といっても、すべてを暗記したわけではありません。自分がよく食べるものだけをざっくりと覚えただけです。『カロリーBOOK』を読んでいると意外に楽しいので、自然に覚えられました。
また、テキストには『食事日記』が付いているのですが、自分仕様のノートを作りました。なぜなら、食事と体重の関係を見える化したかったからです、ノートは見開き2ページを1週間として、上部に体重グラフの欄を設けました。食事の欄は「自分の性格を考えれば、きちんと書くと三日坊主に終わりそう」だと思ったので、気軽に書ける程度の狭さにしました。
自分の法則を見つける喜びはアナログだからこそ
実際にノートをとりながらダイエットを始めてみると、これが非常に面白い! 何がそんなに面白いのかと言うと、
「体重グラフが右下がりになっていく快感」 と
「食事の内容がすぐに体重に反映される驚き」 です。
今はスマートホンなどを利用したデジタル記録が流行していますが、グラフを見てニヤッとほくそ笑むことのできる喜びは、手書きに勝るものはないと思います。
さらに、ノートをパラパラとめくりながら自分なりのダイエット法を見つけることも、アナログならではの面白さだと思います。私の場合は次の法則を見つけました。
◇土・日・月曜日に体重が減り、水・木・金曜日に増える
◇ビールを飲んでもごはんの量を減らせば体重は減る
◇やせたと思って油断すると、1日で1kg以上太る
こんなことを考えているとノートをとるのがやみつきになり、ダイエット自体も非常に楽しくなりました。
もっとも、カロリー計算をしたのは初日だけで、その後は止めました。というのは、「きちんとカロリーを書かなきゃいけない」と決めると、それがプレッシャーになってしまって、ダイエットを中止したくなるだろうと思ったからです。また、目指すべき“やせるためのカロリー目安”が低すぎるため、それを守れない自分に自己嫌悪してしまう予感がしたからです。
ちなみに、体重は1カ月強で3kgくらい減りました。でも、67kg以下になるのに壁がありそうですので、一念発起してカロリー計算に挑戦してみるつもりです。
学習時間の視覚化がモチベーションと自信に
「書くことによる見える化」という点では、以前、日本マンパワーの中小企業診断士講座の先生から次のようなお話をうかがったことがあります。
「自分が診断士を受験した時は、毎日の勉強時間の計画と結果を記録していました。そうすると、計画以上に長く勉強することがとても楽しくなり、学習へのモチベーションを継続させることができました。また、累積時間を確認することで『自分はこんなに勉強したのだから大丈夫』だという自信につながりました」
実は、この先生のお話を参考にして、資格取得のためのノートも作成してみました。1日24時間をタイムテーブルにして、1年間の学習時間の計画と結果をビジュアル的に把握できるというものです。「勉強しなきゃ」というプレッシャーを、「時間を塗りつぶすのがやみつきになって勉強が楽しい」というモチベーションに変えて、自信につなげていただければ、うれしい限りです。
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