ちょっと一息

ロジカルシンキングを身につける

意図を読み取り、考え、わかりやすく伝えるために

[2013/07/30]


 ロジカルシンキングという言葉にどのような印象をお持ロジカル1ちでしょうか?
 「堅苦しい」「難しそう」「とっつきにくい」「面倒臭い」——さまざまな返答が想像されます。でも、それは英語だから。「論理的に考えること」と言い換えるといかがでしょうか? ビジネスに必須のスキルかと思われます。
 実際、仕事のできる人は考え方が論理的なため、情報整理能力が高く、意思決定が早く、目標への道筋を明確に示せるという傾向があります。また、プレゼンテーションや企画提案書作成なども非常に上手です。
 ロジカルシンキングを学ぶ目的は、まさにそこにあります。考え方のスキルを高めることで、シンプルかつ的確な解決策を導き、わかりやすい表現でアウトプットすることが可能になるのです。
 そこで、新卒で日本マンパワーに入社したばかりの徳永浩光さんに、ロジカルシンキングを学習してもらいました。教材は『つたわる、わかる!仕事に活かそう ロジカルシンキング【CD−ROM解説付き】』。企業の必修講座としても採用されている人気講座です。その内容の一部を、徳永さんの感想コメントを通してご紹介いたします。


●今回お話を聞いたのは・・・
 株式会社日本マンパワー
 人材開発営業部
 東京2課
 徳永 浩光 さん


シンプルな答えを導き出す手法

 私は今年の4月に新卒で日本マンパワーに入社し、法人営業を担当しています。まだ仕事を覚える毎日で、一人前の営業パーソンに程遠い状態ですが、吸収できることは何でも吸収しようと思っています。『つたわる、わかる!仕事に活かそう ロジカルシンキング【CD−ROM解説付き】』を受講したのも、そうした理由によります。ロジカル1

 受講前、ロジカルシンキングとは「ものごとをツリー構造に分析すること」だと思い込んでいました。理屈っぽくて近づきがたいイメージでしたが「仕事に役立つに違いない」と考え、テキストを読み始めました。
 しかし、読み進めていくと、当初のイメージがまったくの勘違いであることに気づきました。けっして理屈を駆使するためのものではなく、むしろ逆に、混沌とした情報からシンプルな答えを出すための手法でした。ひと言で言えばわかりやすく伝える手法と言えるかもしれません。
 また、ツリー構造はあくまでツールのひとつです。ツールを効果的に使うために、思考法や基盤スキルを身につけることが先決だということもわかりました。とにかく、テキストの一句一句は知らなかったことばかりで、非常に勉強になりました。


3つの基盤スキルは仕事の基本

 テキストはコンパクトながらも、用語の定義や手法の段取りがわかりやすく解説されていて、通勤途中などで読んでも頭にスーッと入ってきました。
 なかでも「そうか、なるほど!」と目から鱗が落ちたのは3つの基盤スキルの項です。ロジカルシンキングは「ゼロベース思考」「フレームワーク思考」「オプション思考」という3つの思考がベースになっているのですが、考え始めたことを結論へ導く時に活用するのが3つの基盤スキルです。姿勢の伴った技術とでも言えるでしょうか。具体的には次の3つです。

【3つの基盤スキル】
 ①コミットメント・・・相手の立場に立って考え理解すること。
 ②ストラクチャー・・・ものごとを整理・体系化・構造化して考えること。
 ③コンセプト・・・・・ものごとの本質を見抜くこと。

 先輩方にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、私にとっては仕事の基本を体系的に教えられたような気がします。テキストでは、それぞれについて事例やツールなどを盛り込みながらていねいに解説されています。非常に重要な基本事項だと直感しましたから、暗記するように何度も読み返しました。

 もちろん、ほかの項も参考になりました。ツリーにはWHATツリー、WHYツリー、HOWツリーがあることも初めて知りましたし、企画提案書の作成テクニックも近い将来の業務で役立つように思いました。
 ちなみに、私が営業パーソンとして一人立ちするためのツリーも作ってみました。このように、左に最重要課題を置き、右に解決策を置くのはHOWツリーというらしいです。テキストで指導されたように抽象度のレベルを揃え、モレなくダブリなく書いたつもりですが、いかがでしょうか。

ツリー


わかりやすく説明できるようになった

 学習の方法は、最初にテキストを一通り読んだ後、サブテキストのワークブックを見ながらCD−ROMの解説を視聴しました。このワークブックとCD−ROMは非常に腹落ちしました。テキストに書かれていることは確かに重要なことばかりなのですが、読んでいる時はわかったつもりでも、実はうろ覚え状態のことが多かったからです。
 ワークブックには20問の設問があり、その解答をCD−ROMが解説してくれるのですが、CD−ROMをロジカル3視聴して初めて「ああ、そういう意味だったのか」と納得し、体に沁み込んだ内容も少なくありません。

 受講後は「せっかく学んだのだから」と、日々の業務で活用するよう心掛けています。現在はまだ重要な仕事を任される身ではありませんが、お客様への電話アポイントメントの際や上司に業務報告を行う際などに、整理してわかりやすく説明できるようになったのではないかと思います。
 今後もロジカルシンキングの姿勢を忘れず、さまざまな仕事に活かしていくつもりです。


【講座担当より】
ビジネスに必須の、実務で使える内容です

 『つたわる、わかる!仕事に活かそう ロジカルシンキング【CD−ROM解説付き】』には、2コースがあります。若手・中堅社員向きには2カ月コース、マネジャー層向けには3カ月コースがお勧めです。2コースの違いは添削問題で、3カ月コースには自社のSWOT分析をするような難易度の高い記述問題が含まれています。
 いずれのコースも企業の必修講座自己啓発講座として採用されることが多く、組織が「把握する力」「考える力」「伝える力」を求めていることがわかります。
 ビジネスに必要とされるベーシックな内容をわかりやすく解説している教材ですので、コミュニケーションスキルを高めるためにも、ぜひご活用いただき、日常の実務でアウトプットしていただければ幸いです。

 

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