「続けること」が難しくなったら
[2010/02/24]
「スポーツジムの会員になったけれど、ほとんど通えず、無駄なお金を費やしてしまった」という経験のある人はいませんか?
「継続は力なり」と言われますが、続けることはなかなか難しいものですよね。何事も、続けることが困難になるような事情が生じがちだからです。想像通りでなかったり、周辺環境が変わったり、トラブルに遭ったり、飽きてしまったり・・・。
もちろん、続けることだけが正しいわけではありません。途中で止める方がいい結果を生むこともあれば、小休止するのがベストな選択になることもあるでしょう。
ただ、日本マンパワーとしては、せっかく始めた通信講座だけはぜひ続けていただきたいと願っています。続けることによって、みなさんのキャリアアップに役立つと信じているからです。
万一くじけそうになったら・・・。
ちょっとした工夫で解決することもあります。日本マンパワーでキャリアカウンセリング講座の講師指導やプログラム開発を担当する水野みちさんに、そのコツを教えてもらいました。
●今回お話を聞いたのは・・・
株式会社日本マンパワー
キャリアドック部
CDA、産業カウンセラー、J-APT MBTI認定ユーザー
水野 みち さん
続けられない原因を考えてみる
私は以前、会社の近くのスポーツジムに入会したことがあります。でも、ほとんど行くことができず、解約してしまいました。同じような経験をした人もいるのではないでしょうか。
スポーツジムに限らず、「ちょっと続けるのが難しそう」と感じることはありますよね。そんな時は、その理由を考えてみてはどうでしょうか?
「続けられない原因はなんだろう?」
その時の事情によって理由は異なると思いますが、こう自問するだけで答えが見つかり、解決策につながることもあります。
たとえば、私がスポーツジムに通えなかった理由を自問してみたら、「仕事で疲れてしまって、ジムに行く気力・体力がわいてこなかった」という答えが見つかりました。ですから、疲れを取り除く方法を探してみると、私の場合は「一度自宅に帰って一息つくこと」でした。実際、自宅近くのジムに入会してみたら、今度は通えるようになりました。
自分に合った方法を探してみる
通信講座の場合も、なかなか勉強する気になれないことがあると思います。その理由は、人によって異なるでしょう。
ある人はもしかすると、夜は疲れているから勉強する気になれないのかもしれません。別のある人は、自宅にいるとついついテレビを見てしまうのかもしれません。 これらを解決するためには、自分に合った学習方法を試してみることが有効です。たとえば、朝、出勤する前に勉強したり、通勤途中の電車内で勉強したり、図書館に通ったり、1日の学習ページ数ノルマを課したり、毎日の学習時間帯を決めたり、週末に集中して勉強したり・・・。時間や場所、環境を変えるだけで自分に合った方法が見つかり、予想以上に勉強がはかどることは少なくありません。
また、どうすれば意欲が高まるか、すなわちモチベーションアップの方法についても、個々のタイプによって適した方法が異なります。
たとえば、職場で「資格を取得します」と公言することで自分を追い込むことが適した人もいるでしょう。あるいは、資格取得後のイメージ写真を手帳にはさんでおくことが適した人、学習仲間と会話することが適した人、一人でゆっくり考えるのが適した人など、さまざまだと思います。
ぜひ、自分に適した方法を探してみてください。
ちなみに、このように原因を考えたり、自分に合ったスタイルを見つけたりする思考・行為は、キャリアアップにとても大切なことです。その習慣を身につけられたら、とてもハッピーなキャリアにつながるかもしれません。