メンタルヘルスを取り巻く環境も変化している中、厚生労働省の指針などが改訂されました。
また、大阪商工会議所では、5〜6月に公式テキストを改訂(第2版)し、発行します。
そのため、今年の秋に行われる検定試験は、この第2版に準拠して出題されます。
そこで、今回は、厚生労働省の指針の主な改訂内容についてまとめてみました。
メンタルヘルスの重要ポイントを整理し、効率よく学習しましょう。
■ 平成21年3月23日 厚生労働省 ■
■ 「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」の改訂 ■
改訂版における主な改正点は下記になります。
1 休業前の段階
・職場復帰支援プログラム等を策定し、労働者や管理監督者等に周知すること。
2 病気休業開始及び休業中の段階
・経済的保障や復帰へのプロセスなど、休業中の労働者が不安に感じる点に
ついて十分な情報提供や相談対応を行うこと。
3 職場復帰の決定までの段階
・職場復帰の判断時、および職場復帰後に主治医との連携を図ること。
・職場復帰前の「試し出勤」や、職場復帰後の「短時間勤務」など、段階的復帰
のための制度を導入する場合は、あらかじめ運用ルールを定めておくこと。
4 職場復帰後の段階
・職場環境等の改善や、職場復帰支援への理解を高めるために教育研修を行うこと。
■ 平成21年4月6日 厚生労働省 ■
■ 「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」の一部改正 ■
■ 〜「職場における心理的負荷評価表」の見直しを行う〜 ■
「職場における心理的負荷評価表」の主な改正点は下記になります。
1)具体的出来事の追加(12項目)と修正(7項目)
新たな出来事として12項目を追加し、計43項目とするとともに、併せて現行の出来事についても、心理的負荷をより適切に評価するために必要な修正(7項目)を行った。
2)心理的負荷の強度を修正する視点の見直し
新たに追加する具体的出来事(12項目)について、心理的負荷の強度を修正する際の着眼事項を示すとともに、これまで示していた具体的出来事の着眼事項についても、心理的負荷の強度を適切に修正を行う観点から修正(10項目)を行った。
3)出来事に伴う変化等を検討する視点の見直し
出来事後の状況がどの程度持続し、拡大あるいは改善したかによる心理的負荷を、出来事自体による心理的負荷と総合して検討・評価するという観点をより明確にするための修正を行うとともに、新たに具体的評価を行う際の着眼点として「持続する状況を検討する際の着眼事項例」を例示した。
以上
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〜次回も、第2版公式テキストの改訂内容になると思われる
メンタルヘルス最新情報をご案内いたします。(6月掲載予定)
(株)日本マンパワー 講座開発担当
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