通信教育Topics
第8回メンタルヘルス検定試験に向けて…
2010/02/26
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、次回で第8回を迎えますが、昨年度をみても1万人を超える人がこの検定試験に挑戦しています。(I種〜III種合計)
メンタルヘルスへの取り組みの一環として検定試験の受験を推進する企業も増えており、今後もますます受験者数が増えてくると予想されます。
また、昨年は、公式テキストの改訂も行われ、「心の健康問題で休業した労働者の職場復帰支援の手引き」などの内容がアップデートされました。
そこで、今回は、メンタルヘルス検定試験のコース別の学習ポイントを整理しておきます。
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●I種マスターコース
≪特徴≫
会社の人事戦略・方針などを踏まえた上で、メンタルヘルスケア計画、産業保健スタッフや他の相談機関との連携、社員への教育に関する企画・立案・実施が出来ることを目的としている。
≪学習ポイント≫
出題範囲も広く大変ですが、組織全体のメンタルヘルスケアという視点で学習内容を整理するとよいでしょう。法令遵守やリスクマネジメント、産業保健スタッフの活用、メンタルヘルスケアに関する方針と計画など、人事労務管理スタッフに求められるポイントをよく理解しましょう。
●II種ラインケアコース
≪特徴≫
部下が不調に陥らないように配慮するとともに、部下に不調が見受けられた場合は、安全配慮義務に則った対応を行うことが出来ることを目的としている。
≪学習ポイント≫
管理監督者としての知識が学習の中心となります。メンタルヘルスに対する管理監督者の役割として、部下一人一人への配慮、職場環境の改善や、不調者の早期発見のポイントや相談対応などを押さえておくとよいでしょう。
●III種セルフケアコース
≪特徴≫
自らのストレスの状況・状態を把握することにより、早期に不調に気づき、ケアを行える、または助けを求めることが出来ることを目的としている。
≪学習ポイント≫
自身の問題としてメンタルヘルスの知識を学習するという意識を持つとよいでしょう。ストレスの基礎知識や自己保健義務、ストレスへの気づき方や対処・軽減の方法などは知っておくと便利なことも多いので、ぜひ覚えておきましょう。
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このように、コースによって学習のポイントが少しずつ違いますので、ご自身が興味のあるコースに挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、もしすでにI種・II種・III種のいずれかのコースを学習されている方は、その他のコースについて、引き続き学習するのもよいでしょう。
知識は関連していますし、学習範囲も重なっている箇所がありますので、比較的、楽にバージョンアップが可能です。
なお、メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、春(3月)は、II種とIII種が、
秋(11月)は、I種、II種、III種の試験が行われます。
㈱日本マンパワー 講座開発担当