設計者の皆さんは公差をどのように設定していますか?従来の類似部品に設定していた公差をそのまま使っていたり、KKD(勘と経験と度胸)で適当に決めてしまっていたりしないでしょうか。例えば、部品はすべて設計者の指示通りに作られているにもかかわらず組み立てられない、動作しない、などの想定外の不良が出てしまうといった声を耳にすることがあります。その原因の多くに、設計者が公差設計を正しく理解し実践していないことがあります。それらが、「Fコスト(失敗コスト)の増加」「次期開発商品の遅れ(設計者の手離れの悪さ)」などの悪循環につながっています。
設定した公差の値は、製品コストや性能・品質といったことに大きく影響します。このため、公差設計に関する技術力を高めることが、ひいては製造業の競争力向上に繋がるといっても過言ではありません。
公差設計には、次の3つのポイントが重要です。
1.商品の仕様・品質・コストを総合的に考慮して、各部品の公差値を決める。
2.図面に公差情報を正確に表現する。
3.出来上がった部品及び組立品の状態(工程能力)を確認・分析し、フィードバックする。
本講座では、公差設計について、そのベースとなる製図法、統計的手法、公差の計算を学習した上で実践的に学びます。また、公差設計の PDCA(公差計算→幾何公差→統計的手法→次の製品に反映する)についても解説します。
● 開発・設計・生産技術・品質保証を担当されている方、およびそれらを指導する立場の方
● 公差設計(製図法、統計的手法、公差の計算)を体系的に学びたい方
● 公差設計を職場で取り入れようと計画されている方、および設計品質問題を未然に解決しようと考えている方
・製品・部品コストを削減したいと考えている方。
● 公差設計を理解し、実務で活用できるようになります。
● ベースとなる公差設計PDCAの実践力を身につけることができます。
科目 | 主な学習内容 |
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今すぐ実践!公差設計 | 1.公差設計の概要 2.公差と公差設計 3.寸法記入と寸法公差方式 4.幾何公差方式 |
公差設計の実際 | 1.品質とばらつき 2.不良率の推定 3.統計的取り扱いと公差の計算 4.設計現場の実際 |
※教材・カリキュラム等は予告なく変更になる場合があります。
※本講座は、[(株)コガク]との提携講座です。
※同業他社・個人・学生の方からのご請求はお断りしております。あらかじめご了承ください。